明日、私の恋は終わる。
忘れ物を取りに戻っただけだった。教室に入ろうとしたらクラスのアイドルが明日彼に告白するという話を聞いてしまったのだ。
取り巻きは彼女を囃し立てて、しかも絶対成功するものだと確信している。
確かに彼女と彼がくっついたら紛れもなくお似合いのカップルになること間違いない。
きゃあきゃあと盛り上がる黄色い声に耐えられず私は足早にその場を後にした。
家に帰っても誰にも悟られないように何気ないふりをしていたけど、心はまったく穏やかじゃなかった。
私が先に好きだったのに。
私が彼を一番見ていたのに。
悔しいと思うのなら先に告白すればいいと思うけど、運の悪いことに明日は法事で遠方に行かなければならない。
……ああ、なんで忘れ物なんかしちゃったんだろう。
何も知らないままが良かったのに。
こんな形で恋を終わらせたくなんかなかったのに。
3/30/2026, 1:31:01 PM