''夢が醒める前に''
「夢が醒める前に
この世界とおさらばしなきゃね
君にも沢山助けてもらったし感謝してるわ
… ありがとね」
と言って涙滲んだ目で微笑んだ君。
なぜ助けられなかったのだろうか
なぜ話を聞けなかったのだろうか
そのせいで君を失う羽目になったっていうのにな
君が悲しみを押しころして微笑んだ
あの時のことを僕は未だに覚えている
まだ僕の胸の中にあるままで
いつも僕が目覚める度胸を締め付けてくる
君をふと思い出してしまったときもそうだ
君がいなくなったあの日
僕は絶望した
そんな気持ちで生きていた
「君にまた会いたい…苦しいんだ…
なぜひとりで…」
君に会って悲しみと苦しみから解放されて
一緒に生きたい
「僕も君の所へ … 逝くよ…」
と 声を震わせて
涙なんか流して
僕は微笑んだんだ
3/20/2023, 10:33:23 AM