「怠けるな」
完全に大人の年齢となった貴方にとって、今の私はどんな風に思い起こされるものなのだろう、と考えて、一番に思い浮かんだのがそれだった。
実際、肉体年齢も違えば精神年齢も経験値も違う。
だから自分の想像通りの貴方ではないだろうし、もちろん手紙に書かれる内容も想像とかけ離れているものになるだろう。
けれど、きっと何歳の自分であろうと、今の私を見たら「怠けるな」と喝を入れてくれるに違いないと思っている。
続く言葉はなんだろう。
もしかしたら自堕落な生活のせいで碌な生活を送ってない、と言われるかもしれないし、夢を叶えています、と言われるかもしれない。
ともすれば、全部が叱咤の言葉やも。
それは少し嫌だと思う。
わくわくして手紙を開けて、中身がお叱りの声だけとは、飛んだぬか喜びだ。
だから今を生きる私は、未来からの手紙に褒める言葉が混ざるよう、少しばかり頑張ってみることにした。
さて、まずは部屋の掃除に取りかかろう。
2/16/2024, 3:56:21 AM