ここにある 20歳になった彼女は毎年この夏の終わりに行く場所がある。それは親元の宅の庭の隅で、そこには盛り土の上に乗せられた石がひっそりと存在している。その前で膝を折って打手をすり合わせ、暫く目を瞑って祈る。この短い儀式にきっと意味はないけれど、終わる頃には心が少し軽くなる。きっと思うに、形が変わっても有る限りは心が癒されるからだ。彼女はまた来年と言葉を口にしてその場を後にした。
8/28/2025, 9:30:36 AM