隣の家に住む彼女は
僕の幼なじみだ。
僕は彼女のことが好きだけど
彼女は僕をどう思っているのだろう。
最近はこんな事ばかり考えてしまう。
彼女の家族はいつも忙しくしていて
いつも僕達はどちらかの家で過ごす。
最近では彼女が僕の家に来ていること方が多い。
それは僕が行かなくなったのが原因なんだけど、、。
僕は彼女のことでこんなにも頭を悩ませているのに
君は最後の1個になったみかんを
僕の手から盗もうとしている。
彼女はみかんが好きだけど僕もみかんが好きだ。
それを盗もうとするなんて罪深いと思う。
でも僕は優しいから君とみかんをはんぶんこする。
これが純粋な気持ちかは僕でも分からなかった。
もしかしたら君の好感度をあげて
僕を好きになって欲しいからかもしれない。
はんぶんこしたみかんと僕を見て笑顔で言う
「ありがとう」は僕の体温をあげるには簡単だった。
あぁ早くみかんを食べてしまおう。
急いで食べたみかんは甘酸っぱい味がした。
─────『みかん』
12/29/2024, 11:29:03 PM