キャンバスに色をのせていく。青い空、白い雲、そして夏草の濃い緑色。空調の効いたこの部屋の窓からでもわかる夏の眩しさに目を細める。夏の絵だねぇ。そう言って、置いてくれた麦茶のグラスの中で、氷がカランと音を立てた。なんだか懐かしいね。これは、手をつないで一緒に歩いたあの頃の夏。隠れられるくらい高かった夏草の背は、もう腰の辺り。ずっと一緒にいたいと思ってた。叶えられて、良かった。来年の夏も、やっぱり君との夏を描くのだと思う。#夏草
8/28/2025, 3:22:18 PM