亀岡たわ太

Open App

 キャンドルお化けが現れた。そいつは大きな蝋燭で白くて頭に火がついててそして浮遊して動く。見た目はキャラクターみたいな奴。

 少年は見た。夜の帰りの道で。そいつはしゃべった。

「僕を置いてくなよーー。」

 少年は逃げた。泣きながら逃げた。怖かった。

 家にたどり着き。ドアを閉めて鍵をかける。キャンドルお化けの声はしなかった。少年は一息つき、お母さんと夕飯を食べる。その時、停電になった。聴こえる声。

「僕を置いてくなよーー。」

 少年は驚く。食卓のテーブルの真ん中で浮遊する。キャンドルお化け。少年は怯える。が、母は嬉しがる。お母さんはにこやかに言う。

「お化けちゃん! ずっとここに住まない? 夕飯は用意するよ??」

 少年は驚く。キャンドルお化けは嬉しがる。こうして少年はキャンドルお化けと生活する事になる。

 母には打算があった。これで夜の電気代が一部カットになり節約出来ると。

 令和の時代。お化けも妖怪も使える物は使う。いわゆる自動ロボットのような物だから。時代は変わった。

11/19/2023, 11:04:09 AM