木弓るん

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刹那

まるで周囲の時が止まったようだった
誰もが動きを止めた中、君だけが
僕を見て微笑んだ
安心したように、何かを伝えるように

そうして次の瞬間
君の首は飛んでいった

本当はそれは僕の役割だったのに
僕が受けるべき咎だったはずなのに
気が付いたら
全てがひっくり返っていて

僕は今でも
あの刹那の夢に囚われている

4/28/2024, 11:37:06 AM