君の声は鈴のようだった。
ころころしていて、とても可愛い。
君の顔はひまわりのようだった。
暑さなんて忘れるほどの眩しさ。
君の肌はマシュマロのようだった。
すべすべで、柔らかかった。
君の手料理はどれも一流シェフのようだった。
本当に美味しかったんだ。
なのに今この体で覚えているものは、
今あげた中には一つもない。
唯一残ってるものは、君のやさしい香りだけ。
何はこれすら消えてなくなる。
忘れたことすら忘れてしまう。
そうして僕もまた、誰かの中から消える。
8/30/2023, 1:20:55 PM