満天の星を見に行こう。
車を走らせたら行けるには行けるけれど、俺たちは違う方法を選んだ。
少し特別感のあるプラネタリウム。
無機質な空間なのに、どことなく神聖な感じを覚えさせる。
俺たちが座ったのは、円形の二人用の特別シート。
座ると自然に天を見上げられて、気持ちが落ち着いた。
始まると、清らかな空気、臨場感を高める音。優しく響く解説の声。
そして、広がる満天の星。
そっと彼女が俺の肩に頭を乗せる。その体温が心地好かった。
没入感が高いストーリーだけれど、彼女の体温が独りじゃないと伝えてくれる。
俺は自然と彼女の手を繋ぐと、彼女も応えるように手に力を入れてくれた。
いつか、ふたりでこの星空を見に行こう。
そして、今日のことを思い出して、沢山話したい。
おわり
お題:星空
7/5/2024, 12:33:05 PM