多田野一人

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ブランコ
小さな公園は、昼の喧騒は無くて、暗く静かで…月明りが、時折、雲の切れ間から、零れてくる…2つ並ぶブランコに座り、小さく揺らし乍ら、滲んでくる景色を見ている…今夜、このブランコで待ち合わせしたあなたの姿が、なかなか現れないのが、不安で、寂しくて、切なくて…ただ、ブランコの軋む音だけが響く公園…浮かぶのは、あなたの優しい笑顔…もう、どれ位待ったんだろう…止まらない泪を拭おうと、ブランコを止めた時、遠くに足音が…

2/1/2024, 2:10:48 PM