「お母さん これ食べたい」
そう言って 持って来たのは
『金平糖』だった。
スーパーマーケットに子供と一緒に行った時のお約束。
お利口さんにしていたら お菓子一つ買うよ。
その約束で持って来た本日のお菓子は
カラフルな『金平糖』
「いいの?」と聞いたら
「お星様みたいだから食べてみたい」って。
家に着いてからお気に入りの豆皿に
一粒ずつ丁寧に出し ゆっくりと口に入れ、ゆっくりと母の顔を見る。
「お母さん、これは凄く優しい味だね」と神妙な顔で言う。
色違いの金平糖を5粒食べ終わると
自分専用のお菓子ボックスに壊れない様に静かに閉まっていた。
お気に入りがまた一つ増えたらしい。
1/10/2025, 8:44:57 AM