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9/25「窓から見える景色」

 僕らは旅立つ。希望に燃えて、とは行かないが、次の場所を探しに行く。
 僕たちを運ぶのは最後の便だ。あとに残るのは留まりたいと望んだ者だけ。
 窓の外には昼も夜もない。星々が無限に広がっている。反対側の窓からは、200年も前ならばまるで違う景色が見えたのだろう。
 僕たちは進む。進むしかない。窓に浮かぶ枯れた惑星―――地球を残して。

(所要時間:9分)

9/25/2023, 12:59:22 PM