蓼 つづみ

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届かない説教をすることが嫌いだ。
自分で納得していない言葉は、なおさらだ。

・自分の不安を押しつけていないか
・本当に相手の未来に関係あるか
・ただ従わせたいだけになっていないか

常に自己に問う。
相手を尊重することを選ぶ。
放任と誤解されても構わない。

口を開くとき、内にひとつの規則を置く。
説教は、必ずひとつだけ。

重ねない。
増やさない。

一度に多くを差し出せば、
それは容易くマウントに変わる。
目的は、到達だ。

怒りと説教は違う。
怒りは、熱を帯びた衝動。
説教は、届くことを前提に組まれた伝達。

人は同時に複数の指摘を受けると、防御に回る。
内容の前に、「攻撃されている」という感覚が立ち上がる。
その時点で、思考は閉じる。

だから「ひとつだけ」にする。
受け取り手の理解の回路を守るために。

ひとつだけなら、
まだ対話として成立し得る。

〇〇はやめよう。
ここを直そう。
〇〇をしよう。
――全部は言わない。

ひとつだけ。
その場ごとに、ひとつだけ。
選んで、置く。

こらえる。

届かせるために。

題 1つだけ

4/3/2026, 12:16:45 PM