何年前のことだったか。
仕事帰りに立ち寄った新刊書とCDやDVDなどを扱うその書店は、中古の商品も扱っている。
たまたま目に入った中古CDの山は、大人数のアイドルグループのもの。しかも発売されて本当に間もないタイトルで、店舗の入口付近の新作CDコーナーでも山になっていたはず。
なんでこんなことにと、よく見てみれば。
購入者の目的はどうやらCDに封入されている「握手券」だの「投票券」だのだったようで。
それらを抜き取ってしまえば用済みとなり、中古品として山を築く結果になったらしい。
CDが音楽を聴くためではなく、投票券のおまけ扱いにされるなんてねえ…と。
新作の棚と中古の棚で競うように山積みになっているCDを眺めて、思わず哀愁を誘われずにはいられなかった。
…という個人的な所感の回顧録である。
【お題:哀愁を誘う】
11/4/2024, 12:55:20 PM