あいす

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毎日同じような生活を、どれくらい続けたんだろう。自分を変えられないまま。…何もしてないわけじゃない。根は真面目だし、言われたことは過不足なくこなす。でも、私は目立つタイプじゃないから…。ずっとこのまま、地味な業務を続けることでしか価値を見出せないんだろうな…
無意識に重い息を吐き出すと、周りに人がいたら心配されるくらい深い音が零れる。
ふと、目の前の水たまりに映る三日月が目に入った。反射的に空を見上げると、首の付け根からイヤな音がした。空には三日月と、近くにカシオペヤ座が浮かんでいる。少し目を離すと明るい星が。惑星だろうな、あれ。…
砂利道のど真ん中で、暫く星々に呆気にとられていると、突然何かが煌めいた。目を見開くとそれは真っ直ぐ斜め下に軌道を描いて消えてしまった。
…初めて見た。10秒ほど経って、慌てて両手を合わせて目を瞑る。…願い事、してみよう。願うのはあまり好きじゃないけど、願わなければ、叶わない。
家族がずっと、地球で幸せに暮らせますように
その為に、私があの星に行く任務を引き受けて、寿命と引き換えにでも地球資源の枯渇を止める方法を見つけ出せますように。

-【流れ星に願いを】
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星が好きだし、おしゃれな題だったから創作を一つ。
個人的には願い事は嫌いだ。目標を立てる、叶えたい夢を見つけるのは良いけど、願うのは性に合わない。だから正月に神社に行っても、私の価値観を広げてくれるであろういろんな人々と出会えますように、とかいう抽象的な願い事をしている気がする。…願う、ということに単純に興味がない。
でも、流れ星って想像するだけでも願い事をしたくなる。手を合わせて目を瞑って。むしろ私は「神聖なもの」に願いを寄せることにロマンを感じてしまう。物語なら、その願いを叶えてあげることができるから。

4/25/2026, 2:39:11 PM