「そこにあるのは世界の物語の核となるクリスタルだ」
そう言われ、宙に浮くクリスタルをへ目線を移す。
幾本もの線、幾つもの点、幾つもの光で構成されたそれは、どのような形状をしているか分からないが、輝きはクリスタルというのが相応しいように思えた。
「あそこから幾つもの物語が出たり入ったりしている。君の作ったオマージュとやらも」
そう言われても、出入りしている実感は無い。
「そろそろ出ようか」
そう促される声と共に目が覚めた。
夢とはいえなかなか妙に実体がある夢だったな。
(クリスタル)
日々の物語の行方の夢。
7/2/2025, 12:19:02 PM