ぴら、ぴら
「…」
アイツが書き残してた日記。
「はは…んなこともあったなァ…」
そこには
オレとメシに行ったこと。
二人でツボったこと。
喧嘩した日にはオレの愚痴。
オレとアイツの毎日が雑に、でも何だか温かく記されていた。
ぴら、
「…あ」
まっさら。
ページをめくる前までは
あんなにも温かかったのに
「…そーだよな」
もう、この日記に新しいアイツの日常が刻まれることは当分ない。そもそもあるのかも分からない。
「アイツが目覚めた時に…このままだったら寂しいもんな」
アイツが目覚めるまでは
オレがこの日記に綴るよ。
お前が居ないから書くことが見つからないかもだけど
毎日、毎日、お前がオレのこと書いてくれてたみたいに
日記なんて書いたことねーけど
お前が起きた時に退屈しないように
笑って驚かせてやる
「だから早く目覚めろよな」
オレは今日もページをめくる。
9/2/2025, 12:45:46 PM