雨の夜は、どこもかしこもきらきらと、妖しい光に満ちている。雨で銀色にそまる歩道を、ひとりじめにするのが私は好き。だから君の傘の下は、息苦しくって溺れそう。いつもはみえない透明な膜が、私たちを包み込んでいるのがわかる。いっそのこと傘をとじて、この雨の夜に飛び出そうよ。2人で本当に溺れてしまうのが気持ちいい。
6/20/2023, 9:51:02 AM