「出張の土産」「箱買いしたら賞味期限が思ったよりもたなかった」「二本セットからしか買えなくて」などなど。彼がここに来るときの手土産という名の言い訳も、そろそろレパートリーが尽きる頃ではないだろうか。彼は本日仕事、もうすぐ退勤の時刻。助け舟一割、エゴ九割ほどの気持ちでスマホに指を滑らせる。「一緒に食事をしましょう」「家まで来てください」「用意はできているのでそのままで」今日は言い訳が不要になるところまでいきたいが、さて。(題:何もいらない)
4/21/2024, 4:21:35 AM