白衣の天使。いわゆる、看護師。
白衣の天使の羽は、どうやって生えているのか。
ある人は、大学生。ある人は、高校生の時に。
人は天使になろうと決意する。
そうして、人は理想と現実を学ぶ。
その間に、沢山の苦痛を感じて生きる。
その苦痛が、理想が、
その身の肩甲骨を引き上げ、背中の肉を破る。
肋骨が剥がれ、曲がり、羽根のように背を突き破る。
その痛みに耐え、血を落とし骨を清め、
痛いままずっと頑張った、その先。
背中に飛べない翼が生える。
床に跪き、患者の手を下から下から掬う。
羽が汚れても気にせずに笑う。笑顔をみせる。
床に伏した人に、自らの羽をちぎり、分け与え、
天へと繋がるようにする。
白衣の天使は、飛べない。
白衣の天使は、人である。
だが、確かに、その背には飛べない翼が生えている。
「飛べない翼」 白米おこめ
全世界の看護師さん、いつもお疲れ様です。
11/11/2024, 12:19:43 PM