道ばたに ひっそり咲いている
その 小さな花は
いつも 目の前を通る
めがねをかけた 少年が大好きでした
ある日
その少年は 手に バラの花束を持ち
普段より お洒落をして
通りすぎて いきました
小さな花は
自分も あんな綺麗な花束になって
少年の 近くにいきたいな
と 思いました
そして
自分は
バラのように 華やかではないことが
とても 悲しくなりました
そのうち
少年は 知らない少女と 共に
小さな花の 目の前を
通るように なりました
小さな花は
あの 少女のように
少年と一緒に 歩きたいな
と 思いました
でも
自分は
地面に咲いていることしかできないのだ
と 下を向きました
ある朝
小さな花は
少年と少女が 二人揃って
目の前に 座っているのに 気づきました
二人は そっと小さな花を手にとり
綺麗な紙で 包んで
可愛い花束を 作りました
小さな花の
夢見る心が 二人に通じたのでしょうか?
少年と少女は 花束を大切に持ち帰ると
小さな花を 花瓶に移し替えました
小さな花は
嬉しくて 嬉しくて
キラキラと 輝きました
その輝きが あまりにも美しく
少年と少女は いつまでも
小さな花を 見つめていました
4/17/2026, 8:12:46 AM