「遠い約束」
いつ、だったか。
僕は君と、約束をした。
随分、長くかかってしまった。
遠い約束。
「やぁ!やっと迎えにこれたよ。待たせてごめんなさい」
僕が君に、言った。
「いいよ。絶対に君は私を迎えに来るって信じて待っていたから」
君は、手を伸ばした。
僕は、君の手をつかんで、一緒に、城の外へと出た。
これは、囚われていた姫とその姫を助けた勇者の話。
「私の、私達、二人の物語がここから始まるのね」
君は、呟いた。
僕は、強く頷いた。
4/8/2025, 3:00:17 PM