【お気に入り】
このフレーズを聞いた刹那、私は『オリビアを聴きながら』が頭から離れない。
『オリビアを聴きながら』を聴きながら書く。
お気に入りがあると得意になる。
「これ私のお気に入りなんだ」と言うとあら不思議、急に通ぶることができるのだ。
ジャンルに分けてお気に入りのラベルを貼る。
ただ増やせばいいってもんでもない。
抱えすぎるとそれは執着となるのだ。
時折断捨離をすることで、私のお気に入りは少数精鋭となる。
お気に入りが大して周りの目を惹いていない時、少々喜ばしい。
私にとってだけのお気に入りと思えるからである。占有感を感じずにはいられない。
街を歩くと現れるお気に入りの空間。
端から見ると何ともないのだが、私にとっては自然のバランスが妙妙しく、何とも言えない心地となる。
私の感情が動くとき。
それが何時なのか私にもわからない。
わからないからこそ、お気に入りに出逢うことができた喜びは大きいのだ。
お気に入りだけの世界ならばなと常日頃思う。
このような無駄なストレスを抱え、虚しく過ごす夜が幾重も訪れることを何とか乗り越えられるからだ。
誰かと出逢いお気に入りのラベルを貼ったとしても、その相手からストレスを感じてしまうこともある。
人と付き合っていく上での障害であり、避けては通れない道なのだ。
どうしていくか私が考え、私が決めていかねばならないのだ。
「出逢った頃はこんな日が来るとは思わずにいた。」
おっと、『オリビアを聴きながら』の最後のサビが侵食してきたようだ。失礼。
2/17/2024, 2:42:25 PM