この場所はとってもゆずの香りがする。
それは、ここがゆず農園だからだ。
ゆずは私にとって大切な存在である。
忘れられない思い出の中には必ず"ゆず"があった。
昔一緒によく出かけてた彼、彼は私がなにかに失敗したり、落ち込んだりしてると、どんな時でもゆず差し出して言った。
「この匂いを嗅ぐと心落ち着くよ。さわやかになって。何かが変わるわけじゃないけど、気持ちスッキリする感じすると思うよ。」
そう言ってゆずを差し出す。
いつもその匂いを嗅いで、心を落ち着かせてた。
ゆずというかその匂いは、私にとって大切な存在になった。
ゆずを見ると彼のことを思い出す。
あれは、私にとって1番幸せな時間だったんだなと。
あの彼とは、もう5年もあってない。
理由は何も無い。
だだあってないだけ。
それでもゆずを見ると彼のことを思い出して、会いたないって思う。
12/22/2023, 3:07:12 PM