「どこ?」
「ノロマ」「出来損ない」「バカ」「無能」
心無い言葉を数え切れないほど浴びせられてきた。
いつしか私の心は動かなくなった。一体、私の心はどこに行ってしまったのだろうか。
「どうしたの!?大丈夫??」
突然、声をかけられふと我に返る。
「え?」
「急にごめん、でも、急に涙を流すから…驚いて。…辛かったんだね。もう大丈夫。」
友達は優しく私の涙を拭うと力強く抱きしめた。
自然と両目から涙が次々こぼれ落ちていたのに自分では気づかなかった。
良かった、私の心が見つかった。
「…ありがとう。」
3/19/2025, 10:54:05 AM