人さがし

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─赤い糸─

私には生まれつき、糸が見える。
相手と近付くと現れ、離れると消える。
小指と小指に結ばれている、不思議な糸。

小さい頃は意味が分からなかった。
親にも、友達にも、誰にも見えない。
そのせいで周りから可笑しな目で見られ、いつしかその事を隠すようになった。

バレて嫌われるのが、怖かった。

だから周りとの関係も深めないようにし、その度に糸が見えてないか気にしていた。
しかしいつの間にか、糸は見えなくなった。
安心していた。もう治ったのだと。

だが違った。治っていなかった。
そう気付いたのは、高校二年の頃だった。

私にも、親友と思えるほど仲の良い人ができた。
いつも通り、話しているとき、ふと気がついた。

私と親友の小指に、“黒い糸”が結ばれていたことに。

何で、どうして。
そんな疑問より、色が引っ掛かった。
今まで黒は見たことがなく、青や白ぐらいしか見たことなかった。
でもただバレたくなくて、知らないふりをした。

数ヵ月後。親友が屋上に呼び出してきた。

「どうしたの?」そう聞いても、親友は何も言わなかった。
ただボソボソと『...あん...の...いで。』と繰り返していた。
心配になり、肩を触ろうとした。
しかし彼女は、それを振り払った。そして、こう言った。

『あんたのせいで!私は幸せになれないじゃない!』


三日間書いてなくて申し訳ありません!
しかも久しぶりに書いた文章がとても長く、読みにくいですよね...。
本当に申し訳ありません!これからは出来るだけ書きます!
このお話の続きは、また後日に...。
以上、作者より(本っっっ当にすみませんでした)

6/30/2023, 2:25:51 PM