『あの日の景色』屋上にマットレスを敷いて寝そべって、見上げたあの日の夜空。多分あれが夏の大三角だと、一際明るい三つの星を指差した。ベガとデネブとアルタイルの見分けはつかない。この真ん中にいるのだというこぎつねを探して、不確かな星を結ぼうとした。長袖のジャージは肌寒かった。隣にはいつも君がいた。
7/9/2025, 9:59:13 AM