その日、私は砕け、壊れた。幼い私は、子供が持つべき愛情の受け皿を無くした。温かな母の愛も、たくましい父の手も、私にとっては、単なるヒトの戯れように見えてしまった。ただ、私は欲しかった。泣く私を包む優しい愛が。褒めてくれる大きい手が。ただ、私に愛を注いでもらいたかった。ただ一度、褒めて、慰め、励まし、喜び、それだけで、私は満たされたと言うのに。それはもう、今となっては遅すぎた。
12/13/2022, 2:35:38 PM