梅雨明け30℃、
夏の気配を感じる今日。
白雲峠異変なし、っと。
毎日この峠を見てまわり、
記録に書くのは大変だ。
しかも今は夏。
通気性抜群の布ポンチョと
歩きやすいサンダルが無ければ
暑くて倒れてたんじゃないか?
白雲峠は
ネブラスオオカミが生息する峠。
ネブラスオオカミは
仲間意識が高い割に
オオカミの中でも特に身体が大きく、
知性を持たない者もいれば
力を余るほど持っている者もいる。
そんなオオカミが
一つの峠に集まっているとなると、
仲間割れというのが起きた時
すごく面倒で
すごく抑えるのが難しい。
だからこそ私がこうして
今日も峠を見てまわる。
喧嘩しているオオカミ、
ピリピリしているオオカミがいたら
すぐに記録に書き報告し、
峠を守っている。
最近は人間の出入りが多いと聞くが
おそらく狐に似た人の噂だろう。
あの人はよく噂される人だから。
狐に似た人は
数少ないトモダチだから
来てくれるのは嬉しいんだけどね。
人間に来られると
ネブラスオオカミも異変を察知して
すぐ見に来ちゃうから。
"Good Midnight!"
はぁ。
また早起きして
暑い中記録を書く。
白雲峠異変なし、っと。
ちょいとそこのお姉さん。
声をかけられたかと思うと
狐に似た人だった。
久しいねぇ。
まだ記録続けてはったんやねぇ。
ええ。報告は私の仕事ですから。
いつもの毎日とは
ちょっと違う、
トモダチと話せた
嬉しい早い朝のことだった。
6/28/2025, 4:21:16 PM