後悔したと思った。たった今ボクの口から放たれた言葉はもうどんなに足掻いても元には戻ってきてはくれない。「嬉しい」顔を紅潮させ、俯きながら答える彼女はボクの好きな人ではない。むしろ苦手なタイプだ。いつも流行を追いかけて、似合わないメイクをして、誰とも区別のつかない髪型。大人数の中で彼女を見つけることは困難なほどの量産型。なぜ彼女に告白をしてしまったのか。好きでもないのに。
5/16/2023, 3:08:26 AM