小説マスター

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 平穏とは皆分かっているように見えて分かっていないものである。平穏とは人生の中の何気ない日常であるという意味はきっと理解している人も多いだろう。
 しかし、言葉の意味は分かっていても実際に平穏というものを肌で感じ、実感しているものは中々聞いたことがない。人間は常に刺激というものを欲しがる生き物だ。刺激を探し求めることに必死で平穏を感じることができていないのではないだろうか。
平穏というものに中々目を向けることができず、また今も何か違ったことを追い続ける。その姿はなんと醜いかと、筆者この胸で感じる。
 そう考えると、人間にとって平穏とは、平穏でもあり、特別でもあるのではないだろうか。平穏とは一見普通だと思うが、日常で平穏を中々感じることが少ないとごく稀に実感したときに新しいものを発見した子供のようにときめくのではないだろうか。
その感情が特別なものと初めて触れ合ったときとよく似ているのではないか。

3/11/2023, 10:22:02 AM