I love 君だけのメロディ もしも君が マグカップ です
I love
「I love you」
僕はキミを愛してる。そしてキミも、僕を愛してくれている。
キミが僕を愛してくれているから、僕は僕を愛そうと思えた。
キライだった自分を、愛するキミが愛してくれたことで、愛せるようになれた。
だから僕は、これからは、キミのことだけではなく、自分のことも愛していこうと思うんだ。
君だけのメロディ
「ふんふんふーん」
何やら楽しげな鼻歌が聞こえてくる。
「楽しそうだね。何か良いことでもあった?」
キミに聞いてみると
「え?何が?」
と、意外な答えが返ってくる。
「いや、鼻歌が聞こえたから、聞いてみたんだけど」
「…私、何か歌ってた?」
「うん。何かはわからないけど、楽しそうなメロディが聞こえたよ」
「そうなんだ、気づかなかった」
どうやら、無意識に歌っていたらしい。
「でも、良いことはあったよ」
ニコッと笑うキミに
「これからも、君だけのメロディが聞けるように、楽しいこと、増やしていこうね」
僕は微笑むのだった。
もしも君が
もしも君と、出会えていなかったら…。
もしも君が、僕を好きになってくれなかったら…。
もしも君が…なんて考えるのはもう止そう。
時間のムダだから。
そんなことを考えるより、君とこの先も幸せでいるためには。って考えた方が有意義。
時間は無限じゃないからね。
そう思った僕は、君に喜んでもらおうと、キッチンに向かったのだった。
マグカップ
キミとお揃いで買ったマグカップ。
買ったのはいつだったかな。
それがわからなくなるくらい、あって当たり前になっている。
よく見ると、少し欠けている箇所があったり、傷があったり。
それでも、買い替えようとは思わない。僕たちと一緒に歩んできたものだから。
僕たちに、ホッとする時間と、笑顔をくれるマグカップ。これからも大切に使おうと思った。
6/16/2025, 8:05:11 AM