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前奏曲 嬰ハ短調〈鐘〉(S.ラフマニノフ)
有名なフィギュアスケーターが使用していた楽曲だ
が、初めて聴いた時、衝撃を受けた。(試合では、編曲された管弦楽版を使用)
腹の底にまで響く重低音。荘厳。高低感はあるもの
の、一貫して低く重みのある音。聴いたことのない
タイプの楽曲だった。
音に飲み込まれ、心して聴かないと持っていかれる、そんな気さえした。
最後に鐘の音が入っている。
景色が浮かぶ。曇り空の草原。風で葉が揺れ、そこに鐘の塔が立っていて、左右に揺れながら音を鳴らしている。不思議なのは、それが日本ではなく、外国の一風景として浮んだことだ。作曲家が外国人だからかもしれないが、直感でそう思ったわけで、何故かは自分でも分からない。 
そんな風景を想像した。

                  「鐘の音」

8/5/2023, 12:44:21 PM