同じ深く沈んだ青に
染まった建物の中で
どの魚も、イルカも
赤かったクリオネも
黄色かったヒトデも
皆、同じ色を纏って
泳いでいる
私が映像で見て来た
色とりどりの世界は
琥珀糖のような色は
きっと、太陽の光を
全身で浴びて出す色
個性を、白日の下に
晒した色...。
そんな物、見なくて良いだろうに
と思ってしまう私は、どれ程迄に
捻くれているのでありましょうか
と偶に本気で頭を悩ませるのだが
個性が埋もれる方が
私には合っている。
皆が、青く包まれた
この世界にもし生きていたら、
生きることが出来ていたなら。
自分だけの色を只気に病まず、
されど、磨く努力も必要なく。
人目を気にせず、そして自由に
その青い世界を力強く泳げる。
自由に。只々、青く自由にー...。
『...そんな気がして、
ほんの少し、羨ましかったから。』
そう呟いて私は少し笑い、水槽から顔を離して立ち去った。
題材【色とりどり】より
1/8/2026, 12:58:38 PM