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 寂しいよ、とあなたは囁いた。
 勤勉で実直なあなたは、それでも真っ暗に塗りつぶされた空でまたたく星を見上げながら何度も、何夜も幾百幾千日も寂しさを消すことはなかった。
 だったらどうか。どうかこのひとの寂しさをどうぞ誰か消してあげてくださいと祈りを捧げ続けた。
 そうして遂に神は土をこねて新たなひとを創られた。
 わたしの心はあなたから離れて、あなたとわたしは一人ぼっちじゃなくなった。
 あの二枚舌が現れなければ、あなたとわたしは永遠に二人ぼっちでいられたのでしょうか。

3/21/2023, 5:11:45 PM