“きらきら”して“ふわふわ”して
ずっと詰め込んでいた鞄は、いつの間にか閉まらなくなっていたのか
それとも
まだ少し寒さの残る中、暖を求めて入った館内の隅の方。
各々が好きな本を手に取り、バスの時刻まで待つ事にしたのだが
「そう言う所も好きだなぁ」
「う?うん。そうかーはいはい…」
もう何度目になるのだろう。
まるでタガが外れたのか、空気を吸うみたいに、本を片手に隣でお喋りしていた幼馴染1が、また私に告白する。
それに対して慣れ過ぎてしまった自分も自分で、ちょっと急だと間が開くものの「そうかー」でスルーしてしまうスキルを身につけてしまった。
なんだコレ。私が悪いのか…?
「いや、本当君達何なの?まだそれで付き合ってないの??」
呆れ顔で迎えに座る幼馴染2は、本に飽きたのか、いつの間にか作っていた折り紙のハートを手に持ち、ふりふりと、こちらとあちらを指してくる。
「いや、うん。断った記憶があるんですけどね…」
ちらりと目線を1に合わせれば、にこりと微笑みひとつ。
まるで、そんな事ありましたか?て言うぐらい、有無を言わせない程、好きのオーラーみたいな物が咲き乱れいた。
その上、幼馴染贔屓とかじゃなく、道を歩けば男女問わず注目を浴びてしまう眉目秀麗。
今は上着下のパーカーフードを目深に被り、マスクもして防備しているのだが、それでも隠せないものってあるのだよね。世の中って不公平。
「……まあ、どっちでも良いですけど、俺の前ではなるべく控えてくれると良いんですけどねぇ」
「ごめんね。善処してるんだけど、気付いたら口から溢れてしまうんだよ。息を吸うだけで愛しさが止まらない。神秘。もう付き合うしかないと思うんだよね」
「“善処”て意味知ってるか?」
そうこうしてる間に、バスの時刻が近付いてきた。
ヒートアップで職員に睨まれ始めた2人の首根っこを掴んで、足早に外に出る。
もう当分、あの図書館利用できないじゃん…止めてくれ…
お題 溢れる気持ち
お題変わったので、とりあえず締めます。
続き考える。多分文じゃない方で消化するかも知れない。
2/6/2026, 10:25:17 AM