音の夢

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まだ暗い、けど少しずつ白みだしている空を横目に、ひたすら目の前の道を歩き続ける。まだ間に合う。調べた日の出の時間はもう少し先の時刻を示していた。だから一応、日の出はまだ、なはず。

ようやく登れた山頂にて。日はまだギリギリ昇っていなかった。セーフ。日が昇っていく様子を見ながら、ぼんやりと体の芯が温かくなっていくのを感じる。それを感じながら、ゆっくり深呼吸をする。周りに人はいない。この場にいる僕一人だけが今この朝日の温もりを感じてリラックスしている。

日が完全に地平線から離れてしばらく、僕は朝食の準備をしていた。朝食の中身はご想像にお任せしよう。決して覚えていないとかそういうのではない。

出来た朝食を食べながら、たまにはこういう風にのんびりするのもいいな、また登ろう。と思うのだった。
珍しいね、朝早く起きるなんてとても苦手で、起きれたとしても世間的には絶対的に遅いとされる時間にしか起きれなかったっていうのに。

ちなみに早朝の登山から帰ってきて速攻で夕方まで寝た。朝日の温もりをこの僕の身体に閉じ込めながら。
『朝日の温もり』

6/9/2024, 10:58:04 AM