uni。

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お久しぶりです。
明るい話しではありません。悪しからず。






息が出来なくて、いや、息はできて、苦しくて意識が飛びそうで、それは許されていなくて。
うわごとの様に口から勝手に言葉が流れていく。
「ごめんなさい、許してください、分かりません、ごめんなさい」
手足が重だるくて、冷たくて、なのに指先は火がついたように熱くて、でも感覚がなくて。
「別に欲しいのは謝罪じゃないんだよね。手早く話してくれさえすればこっちとしても問題ないわけ。時間がないんだよ」
そこにいる人が何を言ってるかだとか、それらが誰なのかだとか、何を求められているだとか。頭の中は言葉ではなく感覚が占めていて、なにもかもが塗りつぶされている。
「ほんとに知ってるんですかね」
「いやーだって教えてもらったし、こいつが持ってることに間違いは無いはず」
「なら……」
音が途切れて。

「ちゃんとあったじゃん」
「どう考えても確認不足…」
「なんか言った?」
「猫でもいたんじゃないですか」
「ふふん、にゃ〜にはともあれ、これで怒られなくてすむね」
「早く届けて、貰って、飯食いましょ。焼肉とかどうです?」
「こんな時間にやってるのは絶対やばいだろ」
「腹ごしらえしたら、次の仕事だね」

『昨日へのさよなら、明日との出会い』



5/23/2023, 4:51:32 AM