形の無いもの。実体として存在しているものではなく概念として存在しているもの。言葉だってそう。想いも幽霊も、運命の赤い糸も。ただ、僕は僕として、実体が存在している。
――形の無いものって、なんだ?僕は形がある。証拠は?と訊かれても、答えられないけど。ただ、周りから見たら、どうなんだろう。例えば、疎遠になったあの人は?人なのだから、存在している筈。でも、僕からすると、記憶の彼方にひっそりと住んでいる形の無いものでしかない。結局、形があるか無いかなんて、他人の主観に委ねられるんだろうなあと思ったりする。
日本人は昔から、万物には精が宿っていると考えていた。これも形の無いものだ。いや、本当は形として存在していて、僕等が見えていないだけかもしれない。
そう、主観に委ねられるのだ。
9/24/2024, 10:12:33 AM