霜川菜月

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ふたり


部屋がオレンジ色に染まる頃、
遠くで夕方5時のチャイムが聞こえる。


外にはそろそろ取り込んで欲しそうな
風に揺れる洗濯物。


床に座っていた僕の腰に、
ソファに座っている君の足の親指が触れる。


「ねえ、今日晩ご飯どうする?」


振り向くと、見慣れたスッピンの君の顔。


「なんでも...って言ったら、怒るやつだよな」


笑いながらそう言うと、わかってるじゃないと笑いながら君が隣に座る。


君とふたりだけの
世界で一番愛おしい週末。



8/31/2025, 8:32:45 AM