【3,お題:だから、1人でいたい。】
いつからだろう、最初はこんなんじゃなかったんだけどな
昼なのにカーテンが閉まった部屋は肌寒く薄暗い
途中で気持ち悪くなって食べるのをやめたカップ麺が布団の横に置いてある
僕はいつの間にこんな醜くなったんだ。
人との関わりが怖くなった。職場の人間関係が上手く行かなくなった。
人を信じられなくなった。どんな言葉にも裏があるように感じるようになった。
人に頼るのが下手になった。弱さを晒すのがこんなに怖いなんて知らなかった。
朝が来るのが怖い、でも夜の闇が恐ろしくて眠れない。
毎日のように送られてくる「もう大人なんだから」のメッセージ
なにも言えなくて既読だけつけてまた布団にもぐる。
うるさい
分かってるよ
分かってるけど
子供の頃夢見た世界はなんだったのか、あんなに楽しげに映った社会はフィルターにぼかされた偶像だった。
歳を重ねる程にどす黒いリアルに飲み込まれて、子供の時の夢ももう言えない。
もう僕に構わないでくれ、精一杯生きてんだ。
触れられたら壊れてしまう、次に叩かれたら耐えられない
こんなウジ虫みたいに生きてる僕だけど、死ぬのはごめんだ。だから僕は1人になることを選んだんだ。
7/31/2023, 2:42:14 PM