君とは違う人

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我ら流浪の民は行先も分からず進み続ける
ある日は灼熱の砂漠を
ある日は極寒の吹雪の中を
ある日は険しい山々を
ある日は滅びた街中を

どこに行っても水も食料もなく
定住できる場所などどこにもない
しかし我らはそれを探して歩き続ける

我らは歩き始めて百何十年
水を見つけても汚染されており飲めず
食料は雑草と虫のみ

歩けぬものは置いていく
父を母を祖父を祖母を兄弟を
我らはそれでも歩まなければならない

我らは必ず辿り着くのだ
必ずある楽園へ

11/9/2023, 11:09:01 AM