「君は決してこちらを見ない」
君が誰を見ているのかなんて、初めからわかっていた。
そんなヤツやめとけ。
そう言えたらいいのに。
悔しいことに、そんなこと言えないほど、あいつはいいヤツなのだ。
しかも、あいつも君のことをいつも見ている。
入り込める隙間など無いし、入り込もうとも思わない。
いい加減もう諦めてしまいたいのに、なぜ君から目を離せないのだろう。
そして、君が振られることを願ってしまう。
こんな人の不幸を願うようなヤツが、君の視界に入るわけないのに。
────視線の先には
7/19/2024, 3:09:37 PM