雨子

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もう街のシステム全てが止まって、建物がどんどん風化していく。

あ、ほんとに世界が終わってしまうんだ、と実感する。

そんな僕の手を強く握る君の指先はとても冷えていて、だけどその感触が僕を安心させた。

ガラクタだらけの街を2人進んでゆく。
ぽろりとこぼした「好き」って言葉は君に届いているかな。

世界の終わり、灰色の街でアイビーの緑が嫌なほど脳裏に焼き付いた。

『世界の終わりに君と』

6/7/2022, 4:34:02 PM