真夜中
夜の帳が下りた頃
辺りは何も見えなくて
町並みはがらりと様子を変え
1寸の先さえも分からぬまま
人々の喧騒は消え
いつもなら聞こえない音すらも顔を出す
光すらも見えないこの道で
ただ彷徨う
いつもの道もまるで違う道の様に
少しの不安と焦燥が何処か刺激的で
あてもなく歩く
ふと空を見上げてみると
いつもは町灯りに光を奪われてる粒が
今は夜の帳を彩る
幻想的なこの空に心が奪われ
さっきまでの不安や焦燥は無くなり
感動と希望に満ちてゆく
空を見上げているこの時だけは
現実を忘れさせ
時間の概念すらも無くなっていく
気がつけば夜明けが近づき
いつもの様相へと戻って行き
また現実へと戻ってゆく
5/17/2023, 3:18:00 PM