君に初めて会ったのは、君がとっても小さくて、
おとうさんやおかあさんに大事に抱えられて、
どこかからやってきた時だったね。
最初はよく分からなかったけど、
おとうさんから、おまえはお兄ちゃんになったんだぞって言われて、
おかあさんから、この子のこと守ってあげてねって言われて、
お兄ちゃんってなんかカッコいいから頑張ろうって思ったんだ!
君はよく僕の耳をつかんで遊んでたね。
目がキラキラしてたから、悪い気はしなかったよ。
君が歩けるようになってからは、君ともさんぽをするようになったね。
君がコケてしまわないか、おとうさんと一緒にヒヤヒヤしてたよ。
君が学校に行くようになってから、
ずっと一緒にいる事はできなくなってしまったけど、
君が何かにぶつかって、悩んでしまったり、泣いてしまったときは
すぐ飛んでいけるように耳を澄ませていたよ。
君はドンドン大きくなって僕を抱っこできるようになったね。
それでも、僕は君のお兄ちゃんだからね!
ただ、最近。
耳が聞こえにくい気がするし、すぐ疲れちゃうんだ。
君も僕を見てると悲しい顔をしてるし。
僕は、君に直接話せないけど、
でも、大丈夫だよ!
僕は君のお兄ちゃんなんだから、
身体が動かなくなっても、
耳が聞こえなくても、
空に昇っても、
ずっと君と一緒にいるよ
だから、泣かないで。
4/3/2025, 3:11:44 PM