不者

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画布の先 筆を構えて見た瞳が
ぼくを置き去るように細むので
この絵はお終いなんだと悟った

夢の当て事のように君に問うて
穂先は酸欠のようにふらついて
終に思いがけず落とした筆洗に

円く咲いた水縹
天を衝く君の恋






――――
(快晴)



4/13/2024, 12:42:10 PM