私のそばにはいつも君がいるってのが当たり前だったから
こんなことがあるなんて思いもしなかった。
『俺彼女できたんだよねー!!』
って嬉しそうに笑って報告してきた君に私は
「よかったじゃん!」
これが精一杯だった。
むしろこれ言えただけでもすごいわ。
『なんだよそれだけかよーどんなやつとかきかねぇの?笑』
なんだよこいつ、、私の気も知らないで、
大体ずっと一緒にいたじゃんか、、、
なんで私じゃ、、
そういう考えがいけないのか、、
ふぅ、、告っちゃいないけど私の恋終わった。
「どんな子?」
『そんな聞いてよって言われたから言った感。な、どんな子?じゃねーよーもー』
「いや、だって聞いて欲しいんでしょ?」
『まぁー笑
なんか身長ちーさくてかわいい。優しいし!』
「ふーん?笑こんな奴のどこがいいんだかー」
『なんだよ羨ましいのかよー笑!お前も早く彼氏できるといいなっ笑!!』
「早く彼女のところ行ったら?もう帰るんでしょ?」
『おう!今日はこの後放課後デートなんだぜ、ま、帰るだけなんだけど笑じゃなっ』
去ってく後ろ姿を見ながらさっきまでの会話を振り返る。
“お前も早く彼氏できるといいなっ!″
「できねーよ ばーか」
誰にも聞こえないくらい小さな声で私は言った。
7/9/2023, 1:05:27 PM