ーやわらかな光ー
突然の訃報に、唖然とした。
学生時代、大好きだったバンドのベーシストが亡くなったらしい。
SNSでその訃報に驚く人の声をぼんやりと眺めていた。
そのバンドといえば、私の青春そのものだった。
そのバンドの音楽はまるで、私の全ての傷を歌い、癒してくれるようだった。
そして、私の謳歌する青春にいつも寄り添ってくれた。
今でも、一筋の光のように、私の心を照らしてくれる。
それはいつでも柔らかく、温かい。
今も私の心を照らしてくれる存在だ。
彼はこの世を去っても、多くの人にとってのやわらかな光となり照らし続けるのだろう。
押入れに入れた段ボールの中からCDを取り出し、プレイヤーで私が一番好きだった音楽を再生する。
いつまでも、思い出はあの頃のままだ。
私は涙を堪えながら、心から彼の冥福を祈った。
10/16/2024, 11:26:25 AM